今年は猛暑の影響で米の等級の2等米の割合が高かったのはご存知の通り。
例年、魚沼で収穫されるお米のおよそ9割が1等米として出荷されているのに対して、
今年の1等米の割合はおよそ2割。
農産物の猛暑被害の一例としてニュースでも再三報道されておりました。
その際の見出しは「コメの品質低下」。
確かに、2等米の割合が高いという事実に対して、間違った表現で無いかも知れません。
が、お米の等級に関しての説明が一切無い。
皆さん、ご存知でしょうか?
お米の等級は農産物検査によって付けられます。
農産物検査とは、
収穫し乾燥を終えたお米を農協や検査員の居る集荷業者またはお米屋さんに持って行きます。検査員が30キロの茶色い袋にブスっと穴を開け、中のお米を少量抜き取ります。
その抜き取ったお米の形、色、品種を確認し、等級が付けられるのです。
すなわち、見た目でしかないのです。
2009年、「見た目が重視され、余計な農薬を散布せざるを得ない状況を
生み出している」として秋田の農家組合が国に廃止の要望を出したそうです。
僕も同感です。性格悪そうですが、「農薬を売りたいんじゃないの?」って思っちゃいます。
野菜もそうですよね?曲がったキュウリは売り物にならないとか。
馬鹿馬鹿しい。
脱線しましたが、
農産物検査の等級と味は全く無関係なんです。
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今回の猛暑被害の報道ではこの辺が上手く伝わっておらず、
2等米=品質低下=美味しくない
という認識で多くの方々に伝わってしまったようです。
僕も多くの方に言われました。
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僕が皆さんにお伝えしたいのはここからです!
味は、食味値という数字で表されます。
お米に含まれる各成分の含有量を測定し、お米のおいしさを総合的に評価した数値です。
見た目も不揃いで、収穫量も減ってしまいましたが、
この猛暑により太陽の光を燦燦と浴びた今年のお米は、
例年よりも平均的に食味値が高いのです!
ここが報道されていないのは、本当にもどかしいです!
2等米の増加と収穫量減で農家への被害は甚大であり、
報道により皆さんに知って頂きたいのは山々ですが、
キチンとした報道により、フォローを入れて頂きたいと思いました。
固い内容なのに、ここまで読んで頂きありがとうございます!
安心して、今年の美味しいお米を是非召し上がって下さいね!