米どころとして知られる新潟の中でも特に評価の高い魚沼地域。
ここでは、魚沼産コシヒカリが極上の最高級米として、
長年支持を得ている理由をご紹介致します。
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― 水 ―
全国でもトップクラスの豪雪地帯の魚沼地域には、自然豊かな山々に囲まれています。
冬に降り積もった雪は、山々のミネラルを含んだ豊かな雪解け水となって水田を潤します。
夏の高温時でも、冷たく清らかな水が土壌の温度上昇を抑え、稲の根に活力を与えながら
健やかな成長を促します。
「雪解けの伏流水」が、魚沼のおいしいお米づくりを支えています。
八海山の伏流水として人気の高い湧き水。地元の住民や飲食店の方のみならず、
他県ナンバーの車も良く見かけます。当店契約農家の山本家から徒歩数分。
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― 土 ―
肥沃な土壌は、信濃川や魚野川をはじめとする河川が長い年月をかけて育んできました。
粘土質で腐葉土を多く含んだ魚沼の土壌には、リン酸やケイ酸などの、
お米の味を良くするといわれる養分が豊富に含まれています。
余分な化学肥料を必要としない栄養分豊かな土が、
安全で安心なおいしいお米を育てます。
無農薬無化成肥料栽培を行った『RICE475』では特に粘土質で地力の高い田んぼを選びました
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― 気候 ―
豊かな自然の恵みの中でも特に重要な要素は、
山間地特有の気候条件です。
昼夜の温度差が大きい山間部ならではの気候が、米の旨味となるデンプンの
夜間消耗を抑えて食味の良いおいしいお米を育てます。
魚沼地方はこの昼夜の温度差が大きい特徴を持っているのです。
また豪雪のために他の地域と比べて「遅い田植え」となる魚沼地域では、
稲穂の生育にとって最適な気温となる8月下旬から9月頃に実りの時期を迎えます。
4月9日撮影。ようやく雪が融ける頃です。一番奥に見えるのが霊峰八海山です。
温暖化が進む近年、さらには今年の記録的な猛暑においても、朝露が稲をやさしく包んでいます。
写真は夏真っ盛りの7月28日午前五時。ブレててすいません。。朝露、見えますでしょうか?
この様に、魚沼地域はコシヒカリを育てるのに最適な条件が揃っています。
「魚沼産コシヒカリ」は、まさに、魚沼地域でしかありえない自然の恵みによってもたらされた宝物なのです。
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ただ、それだけでは美味しいお米は育ちません。
― 人 ―
「魚沼産コシヒカリ」の名が、全国でも多くの人に知られるようになるまでには、
高い品質を守り、高めてゆく人々のたゆまぬ努力と情熱の継承が不可欠でした。
高い評価をいただいている「魚沼産コシヒカリ」ブランドの誇りとともに、
現在でも受け継がれる先人からの技と心が魚沼産コシヒカリを作り続けています。
それを動かすのは、食べる人に美味しいものを食べてもらいたいという
生産者の純粋な「想い」です。
類まれなる「自然の恵み」と、誇り高き生産者の「想い」が一つになった時に、「極上」の味が生まれるのです。
それは、人間への「愛」でしかありません。
魚沼にはそんなそんな素敵な血が流れています。
ちょっと臭い文章を書いてしまいましたが、
今年僕は、『RICE475』プロジェクトを通して、農業を取り巻くモノを伝えるべく、農家に密着していた時に、
そこで感じた、とても大事なことだと思っています。